東京海洋大学について
東京海洋大学は、海洋の研究・教育に特化した大学で、旧東京商船大学と旧東京水産大学が統合して開学した。学部生は2004年4月から受け入れを開始し、海に関する科学・工学的な専門分野における教育と研究で、その良き先達となることを目指している。大学の法人本部が設置された品川キャンパスと越中島キャンパスでは、それぞれ海洋科学部と海洋工学部が置かれ、海洋に関する幅広い教育と研究を行っている。
東京海洋大学の歴史
東京商船大学の前身である三菱商船学校は、明治8年に設立され、現在の海洋工学部になるまで120年以上の歴史を持っています。また、大日本水産会水産伝習所も、明治21年に設立され、現在の海洋科学部になるまでの歴史を持っています。両学部はそれぞれ、永代橋袂の霊岸島、越中島に校舎を構えていましたが、後に商船学校も越中島に移設されました。
当時、東京高等商船学校は、難関校として有名で、全国から秀才が集まっていました。陸軍士官学校や海軍兵学校と並び称され、俗に「陸士・海兵・高等商船」と呼ばれていました。在学中は海軍予備生徒となり、卒業すると海軍予備少尉の階級が与えられ、有事には軍務に服することが定められていました。
また、水産講習所も、当時は授業料がなく、宮古水産学校を卒業した元内閣総理大臣の鈴木善幸も卒業しています。ただ、学校の弁論大会で漁業協同組合論を述べたために就職活動に失敗し、半ば仕方なく進学したといわれています。
さらに、東京商船大時代の入学試験には、学力検査のほかに体格検査がありました。1970年には、入学式直前の体格検査で糖尿病の疑いがあった受験生が不合格になったことに対して、学生自治会が抵抗し、大衆団交やストライキが行われたこともありました。
東京商船大学は、日本の海洋関連産業の発展に貢献してきました。今後も、海洋工学部、海洋科学部を通じて、世界の海洋開発に対する貢献が期待されます。
東京海洋大学の教育方針
東京海洋大学は、海洋に関する総合的な教育研究を通じて、海洋に対する科学的な認識を深め、自然環境の望ましい活用方策を提案し、実践する能力を養い、論理的思考能力や社会に対する責任感を持って行動する人材を育成しています。また、現代社会の大局的な課題に対応できる実践的指導力や、豊かな人間性、幅広い教養、深い専門的知識・技術による問題解決能力を身につけることができます。国際交流の基盤となる幅広い視野・能力と文化的素養も育まれます。東京海洋大学は、海を知り、海を守り、海を利用するための教育研究の中心拠点として、国際貢献の一翼を担っていくことが期待されています。
東京海洋大学のキャンパス一覧
品川(東京都港区)
越中島(東京都江東区)
東京海洋大学の学部学科一覧
・海洋生命科学部
海洋生物資源学科
食品生産科学科
海洋政策文化学科
・海洋工学部
海事システム工学科
海洋電子機械工学科
流通情報工学科
・海洋資源環境学部
海洋資源環境学部
海洋環境科学科
海洋資源エネルギー学科
東京海洋大学の体育会一覧
・合気道部
・カッター部
・空手道部
・剣道部
・硬式テニス部
・硬式野球部
・水泳部
・ボート部
・木曜会
・ヨット部
・ラグビー部
・陸上競技部
・サッカー部
・山岳部
・柔道部
・バスケットボール部
・バレーボール部
・アメリカンフットボール部
・女子カッター部